COLUMN住まいのコラム

吹き抜けって実際どうなの?

イエタッタ編集部
2018.07.09

これからお家を建てる方のなかには、吹き抜けを検討している方もいると思います。

吹き抜けのある家を建てる際、何か気を付けることなどはあるのでしょうか?

そこで今回は、吹き抜けのメリットとデメリットについて解説していきます。

 

〈そもそも吹き抜けとは?〉

吹き抜けとは、下階部分の天井、上階部分の床を設けないことで、上下を連続させたスペースのことをいいます。上と下の階を連続させることで光を取り入れられ、風を通り抜け易くする他、空間を広く見せる効果があります。

 

 

〈吹き抜けのメリット〉

 

●開放感

吹き抜けの最大のメリットはやはり開放感。吹き抜けを作るということは天井が一階分なくなるということなので、視線が抜けるようになるため、部屋全体を実際の広さよりも、開放的で広く見せる効果が期待できます。

 

室内が明るくなる

吹き抜けにすると上の階から光を取り込むことができるため、家のなかの明るさを確保しやすくなります。例えば狭小住宅で家の形が複雑であったり、隣の家との距離が近い場合も同じです。こういった住宅の場合、自然光が取り入れにくいので、昼間でも電気を点けなければいけないことも。吹き抜けのある家だとそのようなこともありません。

 

家族を身近に感じることが出来る

吹き抜けのポイントは連続した空間にするところにあります。吹き抜けにすることにより、空間全体に緩やかな繋がりを持たせることが出来るので、どこにいても家族の気配を感じることが出来ます。

また、それに伴い、家族との距離が近くなります

こうした面から、特に小さい子どもがいる家庭にとって非常に魅力的な暮らし方だといえます。

 

 

〈吹き抜けのデメリット〉

メンテナンスが難しい

おしゃれで採光性もよい吹き抜けですが、その分毎日の手入れが難しいという点があります。ちょっとした照明の交換も足場が必要になったり、掃除が面倒だったりと何かと苦労される方が多いです。

 

 ●音や臭いが筒抜け

吹き抜けをつくることで一番多い悩みの一つは実は音の問題です。吹き抜けにすることにより家族の気配を感じることができる一方で、家族の声が筒抜けになりプライベートな空間は確保することが難しくなります。また臭いは食事の際、料理の臭いが上に上がります。換気力の強い換気扇を使うなど、キッチンの上を吹き抜けにしない等の工夫が必要になります。

 

●熱効率の低下

吹き抜けは仕切りが少ないので換気の面ではよいのですが、その分冷暖房が効きにくいという点があります。冷暖房の効きが悪いと、夏は上の階に熱気がこもりやすくなり、冬は下の階が冷えやすくなります。だからといって、部屋全体に空調の空気が行き渡るようにするとなると、電気を多く使うので光熱費が高くなってしまいます。なので、効率よく冷暖房を使うような工夫が必要です。

 

 

〈まとめ〉

吹抜けはメリット=デメリットになる構造となっています。確かにデメリットは生まれてしまいますが工夫次第では軽減することができます。実際に建てる時に吹き抜けが欲しいのであれば、極力デメリットを抑えられるように工夫を施すことが大切です。

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