大事な事は、大事だと思う事を、大事にする事
昨日、当社が保有する不動産物件回りをしてきました。
トミソーは14件の収益物件を保有しています。
賃貸アパートやマンションです。
先代社長がバブル絶頂期に中古のアパート・マンションを買い集め
現在の数に至ります。
5年前も全物件を見て回り、手放す物件、メンテナンスして保有し続ける物件
長期的な視点で選定して、クラッシュアンドビルドしてきました。
この5年で4棟売却して、2棟を購入し、1棟は新築しています。
来期は古くてどうしようもない物件を1件解体する予定です。
その解体にあたって、約1年前から入居者さんへお声掛けして
スムーズに退去して頂ける様に配慮しました。
昨日は、所有している物件の約半分を回りました。
うちの物件は築年数の浅いものが少なく、古い物件が多いです。
順番に屋上防水や外壁など計画的に修繕をかけながら
入居者さんに不満に思われない様に務めています。
それでも、雨漏りしていたり、配管が詰まり易かったりと
修繕をやってもやっても次から次に課題は出てきます。
家賃収入を不労所得と勘違いしている方がたまにおられますが
全然そんなことはなく、そういうお客様対応なども含めて大変な仕事です。
そんな物件が多いですがトミソーは入居率が88%前後と高い方です。
先代の目利きが良く、立地のいい物件もありますが
一番の要因はお客対応をしっかりしているからだと感じています。
昨日回った物件で、築50年を超える鉄骨のアパートがありました。
正直、かなりやれてて修繕には大変費用のかかる物件です。
所有物件の中でも、課題の多い物件です。
築50年のアパートに、多くの金額をかけて修繕するオーナーは常識的には居ないでしょう。
手放す、壊す、の選択肢が頭をよぎります。
当社の不動産担当のスタッフに
「どう思う?このアパートに思い入れある?」と聞いてみると
「アパートには思い入れはそんなにありませんが、入居者さんにはあります」
との事。
長く住んで頂いている人に申し訳ないそうです。
こういう「想い」が入居率の高さに繋がっているんだろうなって
ちょっと感動しました。
まだ、この物件をどうしようか?
結論は出ていませんが、
経済合理性だけを重視した指針ではなく、人として大事と思える事を重視して
決断したいと思います。
こういう所がトミソーの良さだなと再認識しました。