機能美と余白
住宅の設計を生業としていますと「本当に良い空間をつくるには」と常々思案します。
空間の「意味」や「目的」や「機能性」を突詰めていけば
合理的な住宅はできますが、
どこか息が抜けず堅苦しく感じる気がします。
「曖昧な場所」や「意味のない場所」といった、
一見無駄に思える余白が、
実は住い手にとってもとても大切な空間だったりします。
設計者が「この空間はこのように使ってください。」
の空間ばかりではなく、
住い手が工夫し遊べる余地のある空間づくりが大切だと、つくづく思います。