COLUMN住まいのコラム

2階リビングってどうなんだろう?

イエタッタ編集部
2018.08.06

リビングは家族が最も集まる場所で、間取りを考える時にはまずリビングをどこに配置しようかと考える方も多いはずです。一般的に2階建ての家では1階にリビング、2階はそれぞれの個室を設ける人が多いです。しかし、住宅密集地や敷地が狭い場合などの理由から、2階リビングを選択する人もいます。そこで今回は、2階リビングのある家のメリットとデメリットをご紹介します。

 

〈メリット〉

●日当たりが良い

2階リビングにする最も大きなメリットが「日当たりが良くなる」ことです。

大きな窓やトップライト(天窓)を設置しやすいので、そこから採光を確保できると同時に通風も確保できます。

 

天井を高くできる

2階建ての場合はリビングの上は屋根になるので屋根形状を活かして、天井を高くしやすいです。屋根の形状に合わせて勾配天井にすることもでき、広々としたリビングにすることができます。

また、ゆとりある天井高を確保できるので大きな窓を設置することも可能です。

 

●プライバシーを確保できる

近隣の家が近い場合、リビングにいても視線を感じる、生活音が聞こえるなど落ち着かない場合もあります。そのため、カーテンを一日中閉め切ったままにして過ごさなければならない、という事も多くあります。

2階にリビングを設けて、窓の位置に工夫すれば周りの視線が気になることもなく、プライバシーを確保できます。

 

●眺めが良くなる

2階リビングにすることで、リビングからの眺めが良くなります。

場所にもよりますが、1階に比べると視界を遮るものが少ないので、開放的な眺望になることが多いでしょう。

 

●家の耐震性が良くなる

リビングはできるだけ広く取りたいという人が多いと思います。空間を広く取ろうとすると、それだけ柱の数が少なくなります。しかし、1階が寝室や子供部屋になるのであれば、必然的に壁や柱が増えることになり、2階リビングの家は耐震性が良くなります。

 

〈デメリット〉

●階段の上り下りが多い

2階にリビングを設けるのであれば、キッチンやダイニングなども2階にする人がほとんどです。そうすると、買い物をして2階まで重い荷物を持って上らなければいけません。また、若いうちは平気でも、高齢になって足腰が弱ってきたとき、階段の上り下りは大変になってきます。

 

●1階の部屋が暗くなる

日当たりの良い2階にリビングを設置する反面、当然ですが1階は暗くなります。

寝室は問題ないかもしれませんが、子供は子供部屋で遊んだり、勉強をしたりします。どちらを重視するかは悩ましいところです。

 

●家族の気配を感じづらい

1階が寝室・子供部屋の場合、子供が帰ってきてそのまま部屋に行けてしまうため、子供が帰ってきたことにすら気づかないこともあります。

他にも、もし1階に不審者が侵入しても2階のリビングにいると気付きにくいこともあり防犯面で不安なことも。

 

●水周りの問題

水周りをリビングと同じ2階に持ってくる場合は間取りにもよりますが、1階の寝室にキッチンやトイレの排水音が聞こえてきて気になるということがあります。それと、水周りを持ってくることでリビングが狭くなってしまう場合も。

 

また水漏れや故障をしてしまった場合、1階に水廻りを配置するよりも被害が大きくなるため、 修理代も高額になります。

 

〈まとめ〉

2階リビングはデメリットもありますが、工夫次第では快適に過ごせます。現在のことだけではなく、将来のこともしっかりイメージして、総合的に判断するようにしてください。

 

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